これからグラフィックデザインを始めたい人にイチオシ!【レイアウト基礎講座】
こんばんは!いまい(@Imai_design)です。
デザイン作業で一番好きな部分はどこですか?
私は断然、レイアウトです!
・レイアウトってなに?
レイアウト(英語: layout、 lay-out)とは、デザイン(紙、ウェブ等)、建築設計、インテリア(展示会場・展覧会場設計、ショールーム設計などを含む)、書籍・雑誌・新聞などの編集等々において、何をどこにどのように配置(割り付け)するかということ、また、そのような配置(割り付け)をする行為も意味する。
デザインや編集の分野では、エディトリアルデザインとも呼び、グラフィックデザイナー、エディトリアルデザイナー、アートディレクターなどが担当する。
~Wikipediaより引用~
デザインをするときは必ずイラストやパーツ、文字を
「どこに配置するのか?」という配置作業が発生します。これがレイアウトです。
【どこに・どんな大きさで・何を・どう配置すればいいのか】
これがわかれば、自分の意図した表現を作る(デザインする)のが
だんだん楽しくなってきます!
全く同じ材料・同色を使ってレイアウトしてみた例。レイアウト次第で雰囲気が変わります。
今ではレイアウトが一番好きです!なんて言えますが
デザインの仕事を始めたばかりの頃はこの作業が一番嫌いでした。
どこに何を並べればいいのか全然わからないし、
絵や写真をどれくらい目立たせればいいのかわからないし、
文字を入れたとたんになんかちょっと方向性がおかしくなったりしてたので…
とにかく「レイアウトってどうすれば正解なのか」もわからなかったから嫌いでした。
今日は同じような悩みを持つ方に向けて、私が滅茶苦茶お世話になった
レイアウトの教本をご紹介致します。
【7日間でマスターする レイアウト基本講座】
※使い込んでてボロい写真ですいません
レイアウトに関する本は数多くありますが、単にデザイン会社が作った
美しいレイアウトが多数羅列されているだけの本や、
一番知りたい「ノウハウ」の部分がおまけ程度しか掲載されていない本も多いです。
そういう本はすでにグラフィックデザインをある程度習得している方向け。
ゼロから学び始めたい立場からすると、敷居が高い…ですよね。
「実質的な内容が掲載されていて、しかも私みたいなデザインの素人でも
理解できる本ないかな~」と
本屋さんの【デザイン書】コーナーへ足を運び、見つけたのがこの本。
●こんな方に特にオススメ!
・これからデザインで仕事を始めたいと思っている方
内容はデザイン初心者向けです。
基礎の基礎が前頁にわたってしっかり書いてあります。
文章量はそこまで多くないので、1日でさらっと読めます。
・デザイン会社に発注する立場の方
初心者向け=デザインをやってない人でも十分理解できる内容です。
デザイン会社とのやり取りの際にとても役立つ知識が掲載されているので
読んでおいて損はないと思います。
●レイアウトの作り方の基本中の基本をイチから学べます
本書はテキスト形式になっていて、各項目の一番最後に
「レイアウトに関する問題ページ」が掲載されています。
扱う題材も身近なもの~商用広告のレイアウトまで幅広く設定されているので、
肩を張らずに読み進めることが出来ます。
【この本に出てくる題材例】
・アルバイト先や学校に掲示する手書きポスターのレイアウト
・ワープロで作った年賀状のレイアウト
・求人広告欄のレイアウト
・商業雑誌紙面のレイアウト
・商業広告のレイアウト
この題材でレイアウトの何がわかるの?!(特に手書きポスターの部分)
と思われる方がいらっしゃるかもしれないので、
どんな事を具体的に扱っているのかも書いてみます。
・視覚度
イラスト・写真などが文字に対して起こす視覚的な強さについて
・図版率
紙面に占めるイラスト・写真の比率で全体の印象がどう変わるのか
・文字と写真のジャンプ率
作りたいデザインの雰囲気づくりがグっとわかるようになります
・グリット線を使ったレイアウト
グリッドにそったレイアウトの演出効果がよく理解できます
・ フォントの意図にあった使い方&文字組の基本
左右揃えは【合理的な印象を与えるのでビジナスむき】
センターぞろえは【文章が優雅で上品な印象になる】など、作例と共に具体的に
・レイアウトのバランスのとり方
情報をグループ化して読みやすくするコツ・紙面にインパクトを演出させるコツ
などほかにもいろいろ掲載されています
ここに書いたのはごく一部です。
こういった内容を「学校のポスターなどの、ごく身近にあるもの」を題材に
解説してくれています。だから初心者でもとっつきやすく、理解しやすいんです。
●手直し前と手直し後の作例が沢山掲載されています
奥付部分等を除き、すべてのページにレイアウト作例が掲載されています。
この記事を書きながら本書をパラパラ~とめくってみたのですが
本当にすべてのページに作例と解説が掲載されているのに驚きました。
ただしこの本自体は平成10年が初版・白黒印刷なので
正直作例がわかりにくい部分もあります。(カラーの広告データを白黒で出力しているのでつぶれいている画像も多い)
また掲載されている広告作例も時代が二つくらい前のものです。
それでもレイアウトの本質的な部分をしっかり教えてくれるので、本書は平成29年現在でも十分使える内容です。
私が持っているものは第12刷!でした。多くの人に購入されているようです。
レビューも滅茶苦茶沢山書かれてますので
気になる方はそちらの評判も参考にしてみてください!
※おまけ?
●(個人的には)レイアウトを抑えればデザインの仕事はできると思います
個人的には(かなり極論なのですが)レイアウトの基本的な部分さえわかれば、
デザインの仕事は受けられると思っています。
名刺でも、チラシでも、ポスターでもそうですがデザインはその先に
「相手がいる」のが大前提です。
デザインの仕事って本質的には「情報を伝えるツールを作ること」なので、
情報をわかりやすく整頓するレイアウトスキルさえ身につければ、
仕事はできるんじゃないかと思うんです。
(もちろん他のスキルも必要になりますが
上手く文章にまとめられないので、この個人的な意見に関しては
また改めて記事にしようと思います。